美女と野獣

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原題:Beauty and the Beast

2017年・アメリカ

 

小さな田舎町に住むベル(エマ・ワトソン)は、美人だけれどどこか風変わり。自由を好みながらも心に孤独を感じていた。ある日、出かけた父親の愛馬が血相を変えて帰宅し、ベルは父親を探しに森の奥深くへ進んでいく。そこには、誰からも忘れ去られた城と、恐ろしい“野獣”(ダン・スティーヴンス)がいた…。

 

 

 

 

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公開から約一ヶ月が経ち、ふと思い立って吹き替えを見に行った。そして号泣して帰ってきた。この私が。アクション大好き人間のこの私が。

(ストーリーはもちろん1991年に公開されたアニメ映画に沿っているので内容については省略します。その上で今回は吹き替えの話)

 

今回で一番グッときたのは、

「当たり前だけど歌が上手い」

言わずもがな、吹き替えている人たちはみんな歌がうまかった…。ミュージカル俳優、歌手、元劇団四季、お笑い芸人(!?)…あっ今回は藤井隆目当てで見に行ってます。たかすぃ〜!!

朝の風景(ボンジュール!つってベルがみんなと挨拶するアレ)が小さい頃見ていたアニメの方と重なってまず心がギュンとなる。しかも町の人々がまさにディズニー!って感じの歌声でちょっと面白かった。そういうところも違和感なく楽しめるので良い。

さらにル・フウ(ジョシュ・ギャッド)の吹き替えを担当した藤井隆!たかすぃ〜!!あ〜〜〜たかすぃ〜〜〜!!!藤井隆最高〜〜〜!!!ナンダカンダから始まったあなたの歌が大好きです〜〜〜!!!「わたしの青い空」と「driving me crazy」ヤバいよぉ〜〜!!!

 

話がそれました。

 

揃いも揃って歌が激ウマなので違和感は本当になくて。よくミュージカル映画は歌が…とか字幕で見ないと…とか言う人もいますけど(気持ちは分かる)、個人的には今作は吹き替えドンピシャでした!最高!ごめんもう最高しか言えないわ!

ガストン(ルーク・エヴァンズ)の吹き替えを担当した吉原光夫さん、もう声が私に刷り込まれていたガストンそのものでめちゃくちゃ面白かった…歌うめーし…ガストンだし…低音で力強く、男を感じさせるその声が当てはまりまくっててもうお腹痛い。このガストンとル・フウのコンビが良き相棒って感じで見ててこれもまた面白いんだよなあ。ガストンってこんなに嫌なヤツだったっけ?って感じだけどそれをうま〜く丸め込んでるのがル・フウ。現代ならなんだかんだいって出世するタイプ。

 

それからお城メンバー。ポット夫人(エマ・トンプソン)の吹き替えが岩崎宏美さんと知ってビックリした!岩崎さんといえば「聖母たちのララバイ」や「シンデレラ・ハネムーン」などで有名な方だけれど、恥ずかしながらしっかりと歌を聴いたのはこれが初めてで…。優しくてあたたかい、ヴェールでふんわりと包み込まれるような感覚になる…。

それと、私が美女と野獣で一番好きな「ひとりぼっちの晩餐会」なんだけど、おお!?そうきたか…!って感じのアレンジがされてて少し戸惑った。でもこれもまた違和感がない。さすがフランス。洒落てるぜ…。ルミエール(ユアン・マクレガー)良かったわ〜!洒落てた〜!フランス最高〜!コグスワース(イアン・マッケラン)との凸凹コンビよ…。

 

映像と歌のマッチング、テンポの良さ、どれも素晴らしかった。前々から泣けるとは聞いていたけどそんなことはないと思ってたし(正直ナメてた)、たかしの歌さえ聞ければ…なんて思っていた以前の自分を叱らねば。ディズニーのキャスティング、はあ?って時もあるけれど、これは良かった。本当に…良かった。

 

今作の中で一番心に刺さったのは「ひそかな夢」。サントラ買ってもいいって思えるぐらい心に突き刺さって今も残っている。野獣の心の奥底に眠る優しさ、愛に気付けた瞬間だったと思う。このへんでちょっと泣き始めて最後までずっとウルウルしてた。この曲は良い…吹き替えの山崎育三郎を好きになるぞ…。もうすでに好きになり始めている…何かが芽生えているのよ…。

 

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