シン・ゴジラ

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2016年・日本

 

突如、東京湾に姿を現した謎の巨大生物。人々は混乱し、逃げまどう。日本は、終わりを迎えようとしていた。

 

ヤツは虚構か、現実か。

 

 

 

 

 

 

www.shin-godzilla.jp

 

 

仕事終わりにヘトヘトの身体を引きずって映画館へ。ネットでの評判(ネタバレは避けていたので面白い、とだけ聞いていた)やCMで流れる音楽に心を掴まれ、鑑賞。

 

純粋に恐怖で涙したのはいつぶりだろうか…。

 

300人を超えるキャスト、スタッフで作り上げたこのゴジラは、私が知っているゴジラとはまるで違っていた。どうやらこの世界に“怪獣”という概念は無いようで、皆がヤツに困惑し、パニックを起こし、逃げ回っていた。そのあまりにも大きな身体、極端なまでに小さい目、背びれ、尻尾…全てが恐怖だった。

前情報を何も入れなかったおかげで序盤の展開からかなり!かなり!!!!パニクったんだけど、ビジュアルがグロテスクで嫌悪しか感じなかった…あんなのゴジラじゃないよ…。オメー誰だよ!!?!?!って叫べるもんなら叫んでたよ…。

政府の対応を見ていると、もし現実にゴジラのような生き物が出現したら同じような道を辿るのだろうか…と考えた。それほどにリアルで、生々しい。

 

誰がどうで、というのもこのシーンがああでこうで、というのも言いたくない。この映画は前情報無しで行ったほうが絶対に面白いから!でも許されるなら、というよりも私一人では抱えきれない思いを言わなければ…と思ったので少しだけ。

中盤、多分この映画を観た人のほとんどが一番ヤバいと言うシーンがある。それはゴジラシリーズで必ず出てくる大事なもの。だけど、これは、こればっかりは、ドン引きだった。やりすぎ。怖いとかもうそういうレベルじゃない。絶望に身を委ねるしかない。目の前で、こんな、こんなの、予告でほんの少しだけ映っていたものが、想像以上で。全く考えがまとまらなくて文章が壊滅状態にあるけど、許してほしい。本当に、放心状態で家に帰ってきたぐらいなのだ。

運が悪いと言えばそれまでなんだけど、そうであっても、あの瞬間、生き延びようとしていた人たちがみんな、みんな…。

 

もうこれ以上は言いたくない。ただ見てほしいんだ、あのシーンを。

希望が絶望に変わる瞬間を。

 

監修を本職の方々がやっているからこそのリアリティ。自衛隊のシーンとかね。そのへんもやっぱりかなりの見どころ。攻撃がガチ。火力もガチ。対応もガチ。かっこよすぎ!

 

見るべき場所はたくさんあるので、何回も映画館に足を運ぶと良いかもしれない。私にはその勇気がまだない…。

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