ジョン・ウィック [R15+]

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原題:John Wick

2014年・アメリカ

 

※R15+

 

裏の世界から足を洗って普通の生活を送っていた伝説の元殺し屋が、愛するもの全てを失い、絶望を味わった。その復讐の標的となったロシアン・マフィアを彼は確実に追い詰めていく。

 

 

 

johnwick.jp

おかえりキアヌ!!!!!!!!

ただベンチに座ってるおっさんじゃねーぞ!!!これからもどんどん素敵な映画に出てね…!!!

 

 当たり前だけれど、ジョン・ウィックがどういう人物なのか、どのような功績を築き上げてきたのか、視聴者は何も知らないところからスタートする。話が進む中で彼に関する情報がどんどん増えていくんだけど、それを知れば知るほど怖くなる。よくいるじゃない?「普段は人当たりの良いとても素敵な人だけど、絶対に怒らせてはいけない」っていう人。まさにそれ。

 

最愛の妻を病で亡くし、その奥さんが遺してくれた一匹の子犬も目の前で殺されてしまった彼の心情…そらつらいよな…絶望だよな…。言ってしまうとロシアン・マフィアの息子・ヨセフ(アルフィー・アレン)がジョンが乗っている良い車欲しさに家に乗り込んでボコボコにした挙句子犬を殺すんだけど、このシーン見た瞬間「お前には死がふさわしい…。」って私の中の神様がキレてた。

もちろんヨセフはただのチンピラだからジョンがどういう人間だったのか知らないし、マフィアのボスであるパパに助けても~らお!って思ったらめっちゃ怒られて見放されるしでさあ大変。パパもパパで話が通じないなら殺してやる!って殺し屋たちに依頼するんだけど、ジョンがどんな仕事をしてたか覚えてないのか?殺し屋を殺す専門の殺し屋だったんだぞ。無理に決まってんじゃんこのバカ親子!

 

ブチギレたジョンの冷酷なアクションは感情を揺さぶってくる。表情を変えず、どんな相手にも必ずトドメを刺すんだけど、相手が死ぬ瞬間まで目を離さない。ヘッドショットかまして倒れる相手を横目に違う奴の頭をぶち抜くから、もう怖すぎ。勝てるわけないけど立ち向かう敵の勇気に拍手しちゃう。

伝説の殺し屋・ジョンを慕う殺し屋も多くて、裏世界には多くの知り合いがいる。その中でもスナイパーのマーカス(ウィレム・デフォー)がほど良い距離でジョンを見守ってくれるんだけど、すごい良いキャラしてんだよこのおっさんが…。確実に敵の頭を撃ち抜くけど…。ジョンと親しいマーカスに、ボスが殺しの依頼をするんだけど、どう決断するのか?っていうのを明確にはしないまま話が進んでいくから敵か味方か判断できずにドキドキする。

マーカスの他にもすごく魅力的なキャラはたくさんいる。“ディナー”を用意してくれるおじさん、ホテルの支配人、警察…。見てて絶対に飽きない。飽きさせない。

 

犬に手を出す奴は死んでよし!

 

そういえば、ジョンはブランクがあるとはいえプロ。弾数を間違えるわけがないので、たとえ敵の喉を銃口で突いた拍子に弾が詰まって不発になったとしても敵が立ちあがってくるまでの間に詰まりを直してついでにリロードしてしまうので、そこも見どころ。文字を読むよりとにかく見てくれ。

 

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↓ちなみにこちらは俳優・遠藤憲一ナレーションver.

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