リベリオン

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原題:Equilibrium

2002年・アメリカ

 

第三次世界大戦を経て、人間は戦争が起こらない平和な世界を手に入れるため、争いの元凶である“感情”を禁止した。薬を打ち、感情を持たぬ平和な世界へと変貌を遂げた。しかし、薬を服用せず感情を持つ違反者が数多く存在する。そんな彼らを罰するのが特殊捜査官「グラマトン・クラリック」だった。

 

 

 

 

 ノーラン版バットマン三部作でおなじみ、クリスチャン・ベールがガッチガチのアクションを見せてくれた。この作品では「ガン=カタ」という戦闘術があるんだけれど(カンフー+銃の超近接格闘)、これがかっこよすぎんだよなあ~~!!!!!!ほんっとにこの戦闘術習いたい。マジで。ほんの数十センチしか離れていない相手と銃を撃ちあってぶっ倒していきたい。

ワンシーンを言葉で説明すると、袖から銃が二丁飛び出す!撃ちまくる!!マガジンが空になって地に落ちる!!と同時に袖から新たなマガジンが装填される!!!めっちゃ撃つ!!!めっちゃ人死ぬ!!!主人公には角度的に弾が絶対当たらない!!!

わけ分かんないよな…。ほんと見てほしい…。

まさしくカンフーのような素早い動きに、まさかの近距離で撃ちあうなんて普通考えられない…しかも銃を構える腕をはじき続けるから撃っても当たらない…。よくある「主人公には弾が当たらない現象」を理論的に説明してくれたのがこの映画だった。

 

感情を禁止する、っていうのが面白いなあと単純に思ったんだけど、感情を禁止された世界はあんまりにも色がなかった。誰も笑わないし、怒らないし、泣かない。音楽や本、絵画…娯楽と呼べるもの全てが禁じられていて、それを所有していると再教育されたり下手すれば処刑されてしまう。この映画の中の世界はもはや独裁国家だった。

そんな中で、クラリックとして違反者を摘発する側の人間が、そういったものに触れて初めて“心”を揺さぶられ、無いはずの感情が現れていく。その過程がすごく良かった。

私は朝焼けを見て涙を流したことも、音を聴いて立ってられないほどの衝撃を受けたこともないけど、きっとこの世界に生まれていて、そんな状況になったら同じようになったと思う。違反者が存在するのも当たり前だわ。

 

アクションが面白い、しかもストーリーもしっかりしてる、素晴らしい作品だった。もっと早く見とけばよかったなー。犬に唇舐められてはうっ!?ってなってるチャンベール可愛かった。

 

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